育児に疲れたママさんにおくる絵本を処方いたします。【ママが10にん⁉︎】
ママは、仕事や家事、ご近所付き合いにママ友とのコミュニケーションと、やらなくちゃならないことが多すぎて疲れてヘトヘト。
そんな中でも我が子はお構い無しでママにかまって攻撃してきますよね。
遊んでやりたいけれど、体が足りないし、時間も足りない。
そんなママさんに是非一度、我が子と一緒に読んでほしい、『ママが10にん⁉︎』を紹介します。
3児と1児のママさんが描いた妄想絵本。
3児の母で歌人の天野慶・作
1979年生まれで現に、3児のママである天野慶さんが描いた絵本。
彼女は言葉にならない思いを言葉にする、女性の現代歌人です。
昭和14年からの歴史を持つ短歌結社誌の「短歌人会」に所属。
短歌とイラストを融合させた表現に取り組み、NHKの短歌番組「NHK短歌」の制作にも携わりました。
高校生の時から、その才能を遺憾なく発揮し、俳句甲子園をはじめ高校生詩のコンクールなどの賞レースで受賞。
最近では、百人一首の魅力を伝えるべく多くのメディアでその魅力について発信しています。
一児の母で人気イラストレーターのはまのゆか・絵
自らもオリジナル絵本を出版しており、また国内外で漫画制作についての賞を受賞したりと多方面で活躍している彼女も天野慶さんと同じく1973年生まれ。
実は彼女、皆さんご存知の大ベストセラーでありミリオンセラーである「13歳のハローワーク」のイラストを担当しています。
2002年から個展を開いており、2017年からは3年連続で個展や原画展を開催しています。
子どもはお母さんと遊びたい!
ママと遊びたいのに「忙しいから」と構ってもらえないゆうくんは、
「またあとで」「まってて」と言われるばかりで悲しい様子。
「あーあ、ママが10人いたらいいのになあ。」
そう言いながらスケッチブックに描いた絵が、あれよあれよと飛び出してきてママが10人になっちゃいます。
ゆうくんは、甘えたり、遊んでもらったり、やりたいこと、やってほしいことを全部10人のままにやってもらいます・・・
ゆうくんはママが大好きで、
ママも「忙しい、またあとで」と言いながら本当はゆうくんが大好きです。
子どもはママが大好きだし、ママは子供が大好きなのです。
しかし、ママは仕事に下の子のお世話などでやることがいっぱい。
中々遊んであげることができません。
体がいくつあっても足りない、時間も足りない。やりたいこと、やってやりたいことは沢山あるのに……と思うでしょう。
時には、子どものかまって攻撃にイライラしてしまうこともあるでしょう。
この絵本では、子どもの純粋なママと遊びたいんだ!という気持ちと、 お母さんの本当は一緒に遊んであげたいんだという気待ちが切に表れていると思いました。
親子で寝る前のだんらんの時間に、この一冊を読んでお母さんの気持ちと子どもの気待ちを共有するのもいいかもしれませんね。
育児疲れのママさんに是非。【まとめ】
小さい子のお世話や、身の回りのことが手一杯の時期は子どもがかまってほしいのに、
子どもが思春期になったら、今度はお母さんの方が子どもにかまって欲しくなるという矛盾に 世の中って上手くできてないんだなって思いました。
・作者は歌人の天野慶さん
・絵は、はまのゆかさん
・子どもの遊んでほしいという気持ちと母親の忙しいけど本当は遊んであげたいという気持ちが表れた絵本